2011/08/07

阪急百貨店に 初登場

8月31日から1週間、大阪梅田の阪急百貨店で販売します。お立ち寄りください。

2011/07/24

来年の干支 試作品完成

来年は 辰年ですね。

京焼の六兵衞窯とのコラボレーションは、東京のサントリー美術館のショップで見かけた
立ち雛の香合がきっかけでした。

従来から、香合とリモージュボックスの歴史的なつながりに興味を持って資料も集めてきましたが、
現在、それぞれに活躍の舞台を持つ、京焼とリモージュボックスを再び、結び付けてみたいともかねてから考えていました。

さっそく、六兵衞窯の方とコンタクトをしたところ、ご快諾いただき初めてできたのが、立ち雛です。


この立ち雛の成功で、次に干支で、コラボレーションをさせていただくことになりました。

その年は 寅年。これは、大当たり。大好評でした。



今年は卯年です。 今年は六兵衞窯からお預かりしたオリジナル香合の型を使って2種類のモデル
を作ってみました。
ひとつが、六兵衞窯のデザインを生かした雪見の兎。 これに、コラボレーションとして初めてニンジンを加え、リモージュボックスらしさを演出してみました。 それが、こちらです。
そして、二番目は、型は共通ですが、絵柄はパトリックオドヴァール氏にすべて任せてみました。
これにより、コラボレーションのレベルが一段階上がったと言えるでしょう。 
デザインは京焼、絵付けはリモージュの感性です。 中には、子ウサギを置いていただきました。
それがこちらです。 

華やかな 花柄の兎か、おっとりと静に座る雪見の兎か、迷う方もいらっしゃいましたが、多くの方は、初めから、迷うことなく、私は、雪見、私は、花柄と決めていただいていました。

そして、来年は辰です。

辰とその次の巳は、なかなかデザイン的に難しいところですが、六兵衞窯からは、あまりシリアス過ぎず、どことなく愛嬌のある魅力的なデザインの辰に仕上げていただきました。

そして、今回、オリジナルの絵柄を生かしたリモージュボックスの辰ができあがってきました。


中に何を置いたら良いでしょうか。 すでに、決めていますが、まだ、お知らせできません。

楽しみにしてください。

予約注文は、8月末の日本橋三越の催事から承り、おとどけは10月の末になります。


2011/07/03

クジャク アトリエRAP リモージュボックス

 RAP工房のリモージュボックスは、まさに「作品」と言える職人技の粋を見せてくれるボックスが
多くありますが、その中でも、このクジャクは、驚嘆に値するボックスと言えます。
クジャクの羽根の一枚一枚もさることながら、広げた羽先の形状を自然に見せるように、素地はあくまでも薄く、釉薬は表側だけにかけるという技法を使っています。 それだけに、羽先は、慎重に、できるだけ触れないようにしなければなりません。
 ボックスを開けると、中には、クジャクの羽根が一枚。そして、クジャクが飼われている館が遠くに。
税込29,400円。

2011/07/02

今週のリモージュボックス シューズボックス

GR工房ユニークなシューズボックスです。 

全体を大胆なパープルで覆い、縁取りのゴールドともマッチした色遣いですね。 

上ぶたの上には、すこし太めの真鍮が二列にならび、後ろ側には
ヒールが収まるような輪が4つ。 

この輪を使って、二足のハイヒールを並べて観賞することができます。 

表に出さないときは、ボックスの中に丁度二足分のスペースが用意されています。

税込35,700円。

2011/06/26

翼を広げるエンジェル (GR 工房)

両手を胸の前に合わせて、じっと見つめる天使。 大きく横に広がる背中の羽は燃えるようなルージュが、先端に向かって金色に変化します。 天使の透き通るような肌が、金彩のベースと良くマッチしていますね。 

留め金も羽の広げ、考えにふける天使が使われています。 27300円。

2011/05/19

平凡社からリモージュボックスの本

本日、平凡社から 『リモージュボックス』 (税込2100円)が発売されました。

リモージュボックスの歴史、18世紀のボックスや現代のボックスまで、写真が豊富で、解説も親切です。

リモージュの街歩き、リモージュボックスの楽しみ方集め方コーナーもあります。

2011/04/08

侯爵夫人のチョコレートボックス




リモージュボックスの選び方 2

金具の状態


真鍮の金具は、多少のズレは仕方のないことですが、

あまり上下がずれてしまっているものや、ヒンジが

がたつく様なボックスは避けたほうが良いでしょう。

また、金具は、ヒンジの取り付けの際、バナーで一点一点溶接を

おこないますので、ヒンジの部分に焼けた跡が残りますが、これは

まさに職人手作りの証といえるものです。

ただ、全体的にボックスのサイズとアンバランスに厚ぼったく、

黒ずんでいたり、するのも避けた方がよいでしょう。

リモージュボックスの真鍮は銅が75%以上と、亜鉛の合金で

できていますが、黒く見える金属がつかわれているとすると

昨今の銅価格の上昇から、逆に亜鉛の割合を多く使っているものです。


リモージュボックスの金具は、金属ではありますが、切れと柔らかみが

あって、風情が感じられます。金具そのものの文様も色々あり、その選択は

金具職人 セルティサージのセンスとエスプリに任せられるのです。

もうひとつは、留め金のモチーフに注目してください。

数々の種類のボックスモチーフにふさわしい、留め金が選ばれています。

留め金ひとつとっても、金属造形の見事さを堪能できますが、

留め金もリモージュボックスの全体モチーフをさらに引き立たせ、

ボックスと一体となった魅力を醸し出しているのです。


2011/04/07

リモージュボックスの選び方

リモージュボックスの選びかたについてご紹介しましょう。


リモージュ磁器の特徴はその透き通るような切れのある白さにあります。

白磁の良し悪しは、この白い生地を見ていただくと良いでしょう。 


全体を眺めて、型本来のへこみと違う場所に小さなへこみや盛り上がりを

見つけることがあります。

これは、稀に、泥漿を型に流し込んで取り出すときの跡が残ったものだったり、

白磁に絵付けを施す時に、本来意図した膨らみやへこみの部分を絵付け師が

気がつかなかったか、敢えて無視をしてしまった場合もあるようです。これは

古いモデルを復刻させるような時にも見られます。

プロデューサーと絵付け師の意思疎通の問題もあるかもしれませんね。


これは不具合であるとも言えますが、手作りのユニークな魅力と考える人もいます。

2011/04/05

リモージュボックスの楽しみ方 その3

あまり、まだなじみの無い楽しみ方で本来の楽しみ方からは多少逸脱しますが、
お気に入りのボックスをそっとポケットに忍ばせてカメラを持って外出しましょう。 

ボックスにふさわしいロケーションが見つかったら、その場所でリモージュボックス
撮影会です。 

場所はレストラン、カフェ、音楽ホール、西洋風の庭、洋館、街頭の一角、書店などどこでも結構です。楽しみが広がります。

これは、京都の東寺境内
これは、金閣寺のお庭です。


2011/04/04

リモージュボックスの楽しみ方 続き

肉眼ばかりでなく、カメラで思い切って近くから接写をして見るのも良いでしょう。


これをパソコンやテレビなどに大きく写して眺めてみると、これまで肉眼では
気づかなかった細部の構成、絵柄、筆遣いなどにも気づくようになり、
職人の息遣いすら感じるようになるはずです。

少しコレクションが増えてきたら、いろいろと組み合わせを変えて並べてみるのも
楽しいものです。 


動物でも、人物でも、花でも、クラシックなボックスや建築物でも結構です。
そこに小さな新しい世界が登場します。 


動物とサンタを並べてみると、そこには楽しい会話が始まるでしょう。 


それぞれ置き方の角度や場所を変えてみてください。


きっとピタリとはまる場所が見つかります。


そんな時は、ぜひ、記念写真を撮っておきましょう。

写真に撮るとこれをiPadやスマートフォンに入れて持ち歩き、いつでも
思い立ったとき、ひとりで楽しんだり、他の方に見せることもできるようになります。 


さらに進むとご自身のホームページやブログに掲載してより多くの人に楽しんで
もらえるようにするのも一興です。

2011/04/03

リモージュボックスの楽しみ方

リモージュボックスの楽しみかた


先ずは、姿かたちをいろいろな角度から見てください。

一歩下がって離れたり、近くから見たりボックス全体の
美しさ、愛らしさ、職人たちの想いを感じましょう。

次に、ボックスの形状や色使い、真鍮の留め金の形など
から、このボックスが作られたお話しや背景に想いを
はせることです。 

リモージュボックスの制作には、18世紀時代の型を
直接、間接的に参考にして作るものもありますが、
まったく新しく作る場合もあります。専門のプロデュ
ーサーが居るわけではありませんが、工房のオーナーや、
優れた絵付け師がこの役割を果たします。

きっかけは、それぞれですが、コレクターからの注文で
あったり、他の造形品(たとえば、日本の合子や、
香合などもその一つです)に影響を受けた場合もあります。


ボックスは、外側から見て楽しむだけでなく、開けた
時の楽しみも忘れることができません。制作者は、
外側に絵付けを施すだけでなく、ボックスの形に関係
するような絵を内側に描いたり、磁器製の小さなオブ
ジェを潜ませていたりして、私たちに嬉しい驚きを与え
てくれます。 購入されたかたの驚く様子を想像しなが
ら、アイデアを出すのも職人の喜びなのです。

少し大げさな感じですが、フランス文化や国民性、生活
の一端を小さなボックスに発見する楽しみもあります。
たとえば、果物のボックスには、なぜ蜂がモチーフに
なって、図柄に反映されたり、留め金に使われたりする
のでしょうか。また、赤ん坊はうつ伏せに寝ていますし、
クマの顔にはなぜいつも太い眉毛が描かれてしまうのか
などなど。


2011/01/12

昔のリモージュボックスをお持ちの方へ

現在、「リモージュボックスの魅力」についての本を出版する予定で準備を進めています。

17世紀からはじまる嗅ぎ煙草入れとしてのボックスについては、個人的に所蔵していたり、

NYのメトロポリタン、フランスのルーブル美術館、東京のたばこと塩の博物館などに所蔵

しているものの、写真を使おうとかんがえています。

ただ、リモージュボックスが初めて登場した 1960年から80年代にかけての昔の

リモージュボックスの数がすくなく、これを探しています。

お心当たりのかたで、写真撮影にご協力いただけるかたは、ぜひ、ご一報いただきたく

お願いします。

ショップリモージュ 店主 稲富 s.inatomi@gmail.com