金具の状態
真鍮の金具は、多少のズレは仕方のないことですが、
あまり上下がずれてしまっているものや、ヒンジが
がたつく様なボックスは避けたほうが良いでしょう。
また、金具は、ヒンジの取り付けの際、バナーで一点一点溶接を
おこないますので、ヒンジの部分に焼けた跡が残りますが、これは
まさに職人手作りの証といえるものです。
ただ、全体的にボックスのサイズとアンバランスに厚ぼったく、
黒ずんでいたり、するのも避けた方がよいでしょう。
リモージュボックスの真鍮は銅が75%以上と、亜鉛の合金で
できていますが、黒く見える金属がつかわれているとすると
昨今の銅価格の上昇から、逆に亜鉛の割合を多く使っているものです。
リモージュボックスの金具は、金属ではありますが、切れと柔らかみが
あって、風情が感じられます。金具そのものの文様も色々あり、その選択は
金具職人 セルティサージのセンスとエスプリに任せられるのです。
もうひとつは、留め金のモチーフに注目してください。
数々の種類のボックスモチーフにふさわしい、留め金が選ばれています。
留め金ひとつとっても、金属造形の見事さを堪能できますが、
留め金もリモージュボックスの全体モチーフをさらに引き立たせ、
ボックスと一体となった魅力を醸し出しているのです。
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