2011/04/08

侯爵夫人のチョコレートボックス




リモージュボックスの選び方 2

金具の状態


真鍮の金具は、多少のズレは仕方のないことですが、

あまり上下がずれてしまっているものや、ヒンジが

がたつく様なボックスは避けたほうが良いでしょう。

また、金具は、ヒンジの取り付けの際、バナーで一点一点溶接を

おこないますので、ヒンジの部分に焼けた跡が残りますが、これは

まさに職人手作りの証といえるものです。

ただ、全体的にボックスのサイズとアンバランスに厚ぼったく、

黒ずんでいたり、するのも避けた方がよいでしょう。

リモージュボックスの真鍮は銅が75%以上と、亜鉛の合金で

できていますが、黒く見える金属がつかわれているとすると

昨今の銅価格の上昇から、逆に亜鉛の割合を多く使っているものです。


リモージュボックスの金具は、金属ではありますが、切れと柔らかみが

あって、風情が感じられます。金具そのものの文様も色々あり、その選択は

金具職人 セルティサージのセンスとエスプリに任せられるのです。

もうひとつは、留め金のモチーフに注目してください。

数々の種類のボックスモチーフにふさわしい、留め金が選ばれています。

留め金ひとつとっても、金属造形の見事さを堪能できますが、

留め金もリモージュボックスの全体モチーフをさらに引き立たせ、

ボックスと一体となった魅力を醸し出しているのです。


2011/04/07

リモージュボックスの選び方

リモージュボックスの選びかたについてご紹介しましょう。


リモージュ磁器の特徴はその透き通るような切れのある白さにあります。

白磁の良し悪しは、この白い生地を見ていただくと良いでしょう。 


全体を眺めて、型本来のへこみと違う場所に小さなへこみや盛り上がりを

見つけることがあります。

これは、稀に、泥漿を型に流し込んで取り出すときの跡が残ったものだったり、

白磁に絵付けを施す時に、本来意図した膨らみやへこみの部分を絵付け師が

気がつかなかったか、敢えて無視をしてしまった場合もあるようです。これは

古いモデルを復刻させるような時にも見られます。

プロデューサーと絵付け師の意思疎通の問題もあるかもしれませんね。


これは不具合であるとも言えますが、手作りのユニークな魅力と考える人もいます。

2011/04/05

リモージュボックスの楽しみ方 その3

あまり、まだなじみの無い楽しみ方で本来の楽しみ方からは多少逸脱しますが、
お気に入りのボックスをそっとポケットに忍ばせてカメラを持って外出しましょう。 

ボックスにふさわしいロケーションが見つかったら、その場所でリモージュボックス
撮影会です。 

場所はレストラン、カフェ、音楽ホール、西洋風の庭、洋館、街頭の一角、書店などどこでも結構です。楽しみが広がります。

これは、京都の東寺境内
これは、金閣寺のお庭です。


2011/04/04

リモージュボックスの楽しみ方 続き

肉眼ばかりでなく、カメラで思い切って近くから接写をして見るのも良いでしょう。


これをパソコンやテレビなどに大きく写して眺めてみると、これまで肉眼では
気づかなかった細部の構成、絵柄、筆遣いなどにも気づくようになり、
職人の息遣いすら感じるようになるはずです。

少しコレクションが増えてきたら、いろいろと組み合わせを変えて並べてみるのも
楽しいものです。 


動物でも、人物でも、花でも、クラシックなボックスや建築物でも結構です。
そこに小さな新しい世界が登場します。 


動物とサンタを並べてみると、そこには楽しい会話が始まるでしょう。 


それぞれ置き方の角度や場所を変えてみてください。


きっとピタリとはまる場所が見つかります。


そんな時は、ぜひ、記念写真を撮っておきましょう。

写真に撮るとこれをiPadやスマートフォンに入れて持ち歩き、いつでも
思い立ったとき、ひとりで楽しんだり、他の方に見せることもできるようになります。 


さらに進むとご自身のホームページやブログに掲載してより多くの人に楽しんで
もらえるようにするのも一興です。

2011/04/03

リモージュボックスの楽しみ方

リモージュボックスの楽しみかた


先ずは、姿かたちをいろいろな角度から見てください。

一歩下がって離れたり、近くから見たりボックス全体の
美しさ、愛らしさ、職人たちの想いを感じましょう。

次に、ボックスの形状や色使い、真鍮の留め金の形など
から、このボックスが作られたお話しや背景に想いを
はせることです。 

リモージュボックスの制作には、18世紀時代の型を
直接、間接的に参考にして作るものもありますが、
まったく新しく作る場合もあります。専門のプロデュ
ーサーが居るわけではありませんが、工房のオーナーや、
優れた絵付け師がこの役割を果たします。

きっかけは、それぞれですが、コレクターからの注文で
あったり、他の造形品(たとえば、日本の合子や、
香合などもその一つです)に影響を受けた場合もあります。


ボックスは、外側から見て楽しむだけでなく、開けた
時の楽しみも忘れることができません。制作者は、
外側に絵付けを施すだけでなく、ボックスの形に関係
するような絵を内側に描いたり、磁器製の小さなオブ
ジェを潜ませていたりして、私たちに嬉しい驚きを与え
てくれます。 購入されたかたの驚く様子を想像しなが
ら、アイデアを出すのも職人の喜びなのです。

少し大げさな感じですが、フランス文化や国民性、生活
の一端を小さなボックスに発見する楽しみもあります。
たとえば、果物のボックスには、なぜ蜂がモチーフに
なって、図柄に反映されたり、留め金に使われたりする
のでしょうか。また、赤ん坊はうつ伏せに寝ていますし、
クマの顔にはなぜいつも太い眉毛が描かれてしまうのか
などなど。